ハンドルネーム ノベルと申します。
いつかは小説を書いてみたいと思いながら、結局は情熱も続かず、月日だけが流れていきました。
それでも、微かにくすぶっていた小説への火種は完全に消えることがありませんでした。
今年になって、「note」という投稿サイトに、思い切って掌編程度の短いものを何点か投稿してみました。投稿する前には昔買った小説の書き方の本を読み返したりして、頭の中では自分にも何とか短い物語が書けるような気がしました。その時は。
ほんの少しだけですが書いてみて感じました。自分には土台といえるような確かな基礎がないことに気がつきました。今になって。
小説の書き方の本を読んだだけでは解決しないものが、自分の中にあるのです。それは、小説を書く以前の問題です。まだ、小説を書く準備が整っていないのです。
自分に足りないのは、小説の書き方の知識ではなくて(もちろん知識も微々たるものですが)、書くという行為自体が圧倒的に不足していたのです。
小説というのは人間を中心にしたあらゆるものを文字で表現する行為です。人間の心理や感情、自然や生き物など、すべてのことを文字で表さなければなりません。
テーマやプロット、キャラクターや世界観だとかの前に、そこへたどり着くだけの力が備わっていなかったのです。それは当然のことで、まったく「書く」という行為、何かを言葉で表す行為の訓練をほとんどしてこなかったからです。
だから私は小説を書く前に、「書く」という鍛錬から始めようと思っています。身の回りのあらゆるものを言葉で表現する練習です。その先に何があるかは、まだ分かっていません。
私の夢見るゴールは、どこかの文芸の懸賞に応募することです。それがいつになるのかわかりません。何とか這いつくばって、ゴールを目指したいと思います。