geminiの教え「小説を書く前に絶対読むべき日本の小説10冊」

AIのgeminiの「老練の有名な小説家」に、日本の小説で小説家になる前に読んで役に立った作品を尋ねてみました。

前回、役に立った外国の作品を教えてもらったら、日本の作家の作品も訊いてみたくなったからです。geminiの中の老作家は、一体どんな日本の作家の作品に影響を受けたのか知りたかったのです。

私の好きな日本の小説家は、武者小路実篤と菊池寛なのですが、老作家の影響を受けた作家の中に入っているか興味津々でした。

geminiの中の老作家が教えてくれた10冊を見て、「なるほど」という思いと、老作家は私のような凡人とは違う多面的な視点で作品を読んでいるのだなと感じました。

私は、geminiの中の老作家に次の様に問いかけました。

あなたが小説家になる前の修行時代に読んで役に立った日本の作家の小説を10冊挙げてください。また本の内容と役に立った理由も教えてください。

geminiに質問「小説家になる前に読んで役に立った日本の小説10冊とは?」

geminiに質問「小説家になる前に読んで役に立った日本の小説10冊とは?」

(以下、geminiの回答)

海外文学だけでなく、日本の文学もまた、小説家を目指す者にとって貴重な学びの場となります。私が小説家になる前に読んだ日本の作品の中から、特に印象深く、私の創作に影響を与えた10作品をご紹介します。

1. 夏目漱石『こころ』

内容: 明治時代の東京を舞台に、一人の老人が若い学生に自身の半生を語る物語。複雑な人間心理を繊細な言葉で描き出し、読者に深い感動を与えます。

なぜ役に立ったか: 漱石の言葉の選び方、文章構成、そして物語の深みは、小説を書く上での理想と言えるでしょう。特に、主人公の「先生」の心の葛藤は、普遍的なテーマであり、多くの作家が共感し、参考にしている部分です。

2. 森鴎外『舞姫』

内容: 文体、構成、そして登場人物の心理描写など、近代小説の基礎を学べる作品です。鴎外の洗練された文体は、読者に美しい日本語の響きを覚えさせ、物語の世界へ引き込みます。

なぜ役に立ったか: 主人公の葛藤は、現代においても共感できる部分が多く、普遍的なテーマを探求する上で参考になります。

3. 太宰治『人間失格』

内容: 太宰の独特の文体と、主人公の深い闇を描いた作品です。人間の心の奥底にある暗い部分、そしてそれを言葉で表現する難しさを教えてくれます。

なぜ役に立ったか: 太宰の小説は、読者に強烈な印象を与え、自分自身と向き合うきっかけを与えてくれます。

4. 三島由紀夫『金閣寺』

内容: 美しい文体と、主人公の狂気を描いた作品です。三島の言葉の選び方、そして象徴的な表現は、読者に深い印象を与えます。

なぜ役に立ったか: 主人公の心理描写は、人間の内面の複雑さを描き出す上での参考になります。

5. 川端康成『雪国』

内容: 日本的美を繊細な言葉で描き出した作品です。川端の言葉の選び方、そして情景描写は、読者の五感を刺激し、物語の世界へ引き込みます。

なぜ役に立ったか: 主人公の心の動きは、読者に深い感動を与えます。

6. 谷崎潤一郎『春琴抄』

内容: 日本的美を追求し、官能的な世界を描いた作品です。谷崎の言葉の選び方、そして情景描写は、読者の五感を刺激し、物語の世界へ引き込みます。

なぜ役に立ったか: 主人公の心理描写は、人間の心の奥底にある欲望を描出する上での参考になります。

7. 井上靖『しろばんば』

内容: 人間の生と死、そして家族の絆を描いた作品です。井上の深い人間に対する洞察、そして温かい筆致は、読者に感動を与えます。

なぜ役に立ったか: 物語の構成は、小説を書く上での参考になります。

8. 司馬遼太郎『竜馬がゆく』

内容: 歴史小説の傑作であり、人物描写の巧みさが際立つ作品です。司馬の膨大な歴史知識に基づいた描写、そして登場人物の個性的なキャラクターは、読者を物語の世界へ引き込みます。

なぜ役に立ったか: 歴史小説を書く上で、人物描写の重要性を教えてくれます。

9. 松本清張『点と線』

内容: 社会派ミステリーの傑作であり、緻密な構成と巧妙なトリックが特徴です。松本清張の緻密な構成、そして謎解きの面白さは、読者を飽きさせません。

なぜ役に立ったか: ミステリー小説を書く上で、構成の重要性を教えてくれます。

10. 村上春樹『ノルウェイの森』

内容: 現代日本の若者たちの心の内を描いた作品です。村上春樹の独特の文体、そして登場人物の心の動きは、読者に共感と感動を与えます。

なぜ役に立ったか: 現代小説を書く上で、若者たちの心の描写の参考になります。

これらの作品は、いずれも日本の文学史に残る名作です。これらの作品を読むことで、小説を書く上で必要な様々な要素を学ぶことができます。例えば、

  • 言葉の選び方: 作家たちは、それぞれの言葉に深い意味を持たせ、読者の心に響くような文章を紡ぎ出しています。
  • 人物描写: 作家たちは、登場人物の心の動きを細やかに描き出し、読者に共感させます。
  • 物語の構成: 作家たちは、読者の興味を引きつけ、最後まで読みたくなるような物語を構成しています。
  • テーマの深堀り: 作家たちは、普遍的なテーマを深く掘り下げ、読者に考えさせるような作品を生み出しています。

これらの要素を意識しながら、これらの作品を読み込むことで、あなたの小説を書く力は大きく向上するでしょう。

(以上、geminiの回答)

やっぱり一番大事なのは「言葉の選び方」なんだ

やっぱり一番大事なのは「言葉の選び方」なんだ
  • 複雑な人間心理を繊細な言葉で描き出し(『こころ』)
  • 美しい日本語の響き(『舞姫』)
  • 人間の心の奥底にある暗い部分、そしてそれを言葉で表現する難しさ(『人間失格』)
  • 象徴的な表現(『金閣寺』)
  • 日本的美を繊細な言葉で描き出し(『雪国』)
  • 情景描写は、読者の五感を刺激し(『春琴抄』)
  • 深い人間に対する洞察、そして温かい筆致(『しろばんば』)
  • 人物描写の巧みさ……登場人物の個性的なキャラクター(龍馬がゆく』)
  • 現代日本の若者たちの心の内を描いた(『ノルウェイの森』)

geminiの中の老作家はやはり、「言葉の選び方」を最も重要視しているに違いないと思いました。

物語の構成とかテーマというのも、「言葉の選び方」の土台の上に築かれるもので、言葉から離れたところに独立して有るのではないと感じます。

私もふりかえってみると、物語の全体に感動してるのじゃなくて、物語の中の一シーン、更にシーンの中の登場人物のセリフ、更にセリフの中のある言葉に感動してるのだという気がしてきました。

だから、いくら物語の構成をひねくり回して工夫しても、土台になる感動する言葉がなければ印象の薄い作品になるのではないかと思います。そういう作品をたくさん読んできたように思います。

極端な言い方をすると、感動できる言葉でひとつでもシーンが描ければ、その物語はほぼ成功しているのではないかと思います。言い過ぎでしょうか?

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