AIのgeminiの中の「老練の有名な小説家」に質問をしました。
老作家は、小説家になる前にどんな小説を読んで影響を受けたのか教えて欲しいと思いました。
私も少しは外国小説を読みますが、中々感動するような作品に出会えません。 限られた時間の中で、優先的に読むべき外国小説が知りたかったのです。
geminiの挙げた10冊の小説のタイトルを見て、どの作品も読んでみたくなりました。心理描写や物語を構成する基礎力だけでなく、哲学的な思考力を磨くのに役立つと思える作品ばかりでした。
- geminiに質問「小説家になる前に読んで役に立った外国小説10冊とは?」
- 1. F・スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』(Great Gatsby)
- 2. ジェイン・オースティン『傲慢と偏見』(Pride and Prejudice)
- 3. フランツ・カフカ『変身』(Metamorphosis)
- 4. ガブリエル・ガルシア・マルケス『百年の孤独』(One Hundred Years of Solitude)
- 5. レイモンド・カーヴァー『大聖堂』(Cathedral)
- 6. ウィリアム・フォークナー『サンクチュアリ』(Sanctuary)
- 7. トニ・モリスン『愛する人よ』(Beloved)
- 8. ミシェル・フーコー『狂気の物語』(Madness and Civilization: A History of Insanity in the Age of Reason)
- 9. カミュ『異邦人』(Stranger)
- 10. ボルヘス『アレフ』(Labyrinths by Jorge Luis Borges)
- 読書は作者が一番伝えたい「言葉を見つける」作業
geminiに質問「小説家になる前に読んで役に立った外国小説10冊とは?」
geminiに次の様に質問しました。
あなたが小説家になる前の修行時代に読んで役に立った外国作家の小説を10冊挙げてください。また本の内容と役に立った理由も教えてください。
(以下、geminiの回答)
外国文学は、日本の文学とは異なる文化や思想、表現方法に触れることができる貴重な宝庫です。
私が小説家になる前に読んだ作品の中から、特に印象深く、私の創作に影響を与えた外国小説を10作品ご紹介します。
これらの作品が、あなたの創作の糧になれば幸いです。
1. F・スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』(Great Gatsby)
内容: アメリカの夢を追う若者、ギャツビーの悲劇を描いた物語。華やかなジャズエイジのアメリカを舞台に、愛、欲望、そして社会の虚飾が複雑に絡み合います。
なぜ役に立ったか: 華麗な言葉と象徴的な描写が印象的で、物語の構造や登場人物の心理描写の参考になりました。特に、ギャツビーの純粋な愛と、それが裏切られる悲劇は、普遍的なテーマとして、多くの作品に影響を与えています。
2. ジェイン・オースティン『傲慢と偏見』(Pride and Prejudice)
内容: 19世紀イギリスの地方社会を舞台に、エリザベスとダーシーの恋愛を描いた物語。社会階級や偏見、そして愛の成長を描いています。
なぜ役に立ったか: 登場人物の心理描写が非常に緻密で、会話劇の巧みさも見事です。特に、エリザベスの知性とユーモアは、女性キャラクターを描く際の参考になります。
3. フランツ・カフカ『変身』(Metamorphosis)
内容: ある朝、主人公が巨大な虫に変身してしまうという奇想天外な物語。人間の孤独や疎外感を象徴的に描いています。
なぜ役に立ったか: 独特の幻想的な世界観と、主人公の絶望感が印象的です。この作品は、現実と非現実の境界線を曖昧にし、読者に深い思考を促します。
4. ガブリエル・ガルシア・マルケス『百年の孤独』(One Hundred Years of Solitude)
内容: 南米コロンビアの架空の村ブエンディア家の100年にわたる興亡を描いた壮大な物語。現実と幻想が入り混じり、ラテンアメリカの豊かな文化が表現されています。
なぜ役に立ったか: 時間と空間を超えた壮大な物語構成と、魔法のような現実感が印象的です。この作品は、歴史と個人の物語を結びつけ、壮大な叙事詩の書き方を教えてくれます。
5. レイモンド・カーヴァー『大聖堂』(Cathedral)
内容: 日常の些細な出来事を淡々と描きながらも、人間の心の奥底を深くえぐる作品です。カーヴァーの簡潔で美しい言葉は、私にとって大きな影響を与えました。
なぜ役に立ったか: 日常の会話や行動を通して、登場人物の心の動きを繊細に描き出しています。カーヴァーのミニマリスト的な作風は、無駄なものを削ぎ落とし、本質を捉えることの大切さを教えてくれます。
6. ウィリアム・フォークナー『サンクチュアリ』(Sanctuary)
内容: 南部の暗い一面を描き出した衝撃的な作品です。暴力、性的倒錯、そして人間の心の闇が赤裸々に描かれています。
なぜ役に立ったか: フォークナーの複雑な文体と心理描写は、読者を圧倒します。この作品は、人間の心の深淵を描き出すことの難しさと、同時に、その重要性を教えてくれます。
7. トニ・モリスン『愛する人よ』(Beloved)
内容: アメリカの奴隷制度を背景に、黒人女性の苦しみを描いた作品です。歴史の傷跡が、現代の人々に与える影響を深く掘り下げています。
なぜ役に立ったか: 記憶、トラウマ、そしてアイデンティティという重いテーマを、力強い言葉で描き出しています。モリスンの作品は、歴史と個人の物語を結びつけ、読者に深い感動を与えます。
8. ミシェル・フーコー『狂気の物語』(Madness and Civilization: A History of Insanity in the Age of Reason)
内容: 狂気の歴史を哲学的に考察した作品です。社会と個人の関係、そして権力のメカニズムを深く掘り下げています。
なぜ役に立ったか: フーコーの思想は、私の小説を書く上で、社会と個人の関係、そして権力の構造を深く考えるきっかけとなりました。
9. カミュ『異邦人』(Stranger)
内容: Absurd(不条理)と呼ばれる哲学をテーマに、主人公の孤独と疎外感を描いた作品です。
なぜ役に立ったか: カミュの哲学的な思考は、私の小説を書く上で、人間存在の意味や価値について深く考えるきっかけとなりました。
10. ボルヘス『アレフ』(Labyrinths by Jorge Luis Borges)
内容: 短編小説集ですが、それぞれの物語が、時間、空間、そして現実と幻想の境界線を曖昧にするような、独特の世界観を持っています。
なぜ役に立ったか: ボルヘスの想像力と、言葉の力に圧倒されました。この作品は、私の小説を書く上で、新しい物語の創造性を刺激してくれました。
これらの作品は、私が小説家になる上で、様々な影響を与えてくれました。
物語の構造、登場人物の描き方、言葉の選び方など、これらの作品から学んだことは、私の創作活動の礎となっています。
これらの作品はあくまで一例です。様々なジャンルの作品に触れ、自分にとっての「良い作品」を見つけていくことが大切です。
最後に、 これらの作品を読む際は、ただ物語を追うだけでなく、作者が何を表現しようとしているのか、どのような言葉を使って表現しているのか、といった点に注目して読むと、より深い理解が得られるでしょう。
そして、何より大切なのは、読書を楽しむことです。 たくさんの本を読み、自分だけの世界を広げてみてください。
(以上、geminiの回答)
読書は作者が一番伝えたい「言葉を見つける」作業
geminiの中の老作家は、小説を読む時の注意として次の点を挙げています。
- 物語の構造
- 登場人物の描き方
- 言葉の選び方
- 作者が表現したこと(伝えたいこと)
私はこのようなことに注意して小説を読んだことはありませんでした。 この中の一つだけでも考えを深めるには、一度読んだだけではとても不可能です。
気に入った小説は何度も読み返すべきだと思いました。 geminiの老作家は「言葉の選び方」を、前回の質問を含めて何度も指摘しています。
登場人物を描くにしても、一つ一つの言葉を選びながら表現していくのだと言えます。 それらが積み重なって物語の構造が組みあがるのでしょう。
物語の出発点は一つの言葉から始まるのだと思います。
構造とか登場人物とかテーマとか、色々考えながら読むことは私には難しいので、「印象に残る言葉」を探しながら小説を読んで見ようと思います。
感動した言葉を見つければ、そのシーンが心に焼き付き、そこから作者の伝えたいことや、登場人物の心理、更に物語の構造まで感じることができるのではないかと思うのです。