小説を書く基礎4「思考力を鍛えるコーヒーカップ10の疑問と答え」を実践してみた

思考力って、どうやって鍛えればいいのかわかりますか?

私はわからなかったので、AIのgemini老師に質問すると、「一つのテーマを徹底的に深く考えろ」と教えてくれました。

小説を書けるようになるには、物事を深く考える思考力が必要だからです。

一つのことを徹底的に考えることって、あまりしませんよね。だから私は小説を書くだけの基礎ができていないのです。

身近にある物を選んで、その物について思いつく限り考える修行を実践してみました。初めて自分の頭だけで考えることができた達成感がありました。

コーヒーカップの10の疑問に答えて思考力を鍛える実践をしてみた

コーヒーカップの10の疑問に答えて思考力を鍛える実践をしてみた

テーマは何でもいいのですが、今回はそばにあったコーヒーカップを選びました。

私は毎日コーヒーを飲みますが、コーヒーカップのことを深く考えたことはありません。

せいぜい「今日はこのコーヒーカップにしよう」ぐらいのことです。

普段考えたこともないコーヒーカップを深く考えるには、具体的にどうしたら良いでしょうか?

徹底的に疑問を絞りだす

コーヒーカップへの思考を深める方法として、私はコーヒーカップへの疑問を絞り出して対象に迫るのが良いと考えました。

法廷で検事が被告に質問を投げかけるのも、真実を追求するためです。

疑問というのは、対象の姿を明らかにする有効な手段に思えます。

コーヒーカップの10の疑問

コーヒーカップの10の疑問

私はなんとか頭をひねって、コーヒーカップへの疑問を次のように10個絞り出しました。

最初は「コーヒーカップの疑問なんて一つもない」と思いましたが、頑張って考えました。

3つぐらい出始めると、頭が慣れてきて、なんとか10個の疑問を出すことができました。

  1. どうして持ち手は一つなのか?
  2. どうして飲み口は丸いのか?
  3. マグカップとの違いは何か?
  4. どうしてビールやジュースに使うと不味く感じるのか?
  5. どうしてコーヒーはコーヒーカップで飲むのが自然なのか?
  6. いつからコーヒーカップはこの形になったのか?
  7. 違う形の器で飲む国や民族はあるか?
  8. 「コーヒーカップ」という日本語は正しい英語なのか?発音はどうか?
  9. コーヒーをコーヒーカップで飲む正しい(美味しい)飲み方はあるのか?
  10. 一番小さい、大きいコーヒーカップのサイズは?

大事なことは、疑問の内容よりも、疑問を10個絞り出したということです。

疑問の内容が良いに越したことはありませんが、重要なのは精一杯の数を絞り出すことだと考えます。

10個の疑問に精一杯の答えを考える

10個の疑問に精一杯の答えを考える

目的は「小説が書けるようになるための基礎力、今回は思考力を鍛える」ためです。

従って疑問への「正しい答えを調べる」ことではなくて、「間違っていても、自分の頭で答えを考える」ことです。答えの真偽は問わないでくださいね。(^^;)

「どうして持ち手は一つなのか」

2つあっても無駄だからです。

コーヒーをカップに満たしても片手で持てる重さです。

片手で持てるのに、持ち手を余分に設ける必要がないからです。

もし持ち手が2つ以上あったら、洗う時の面倒も増えるし、製品として運ぶ際の空間も余計に必要になります。

赤ちゃんや高齢者には持ち手が2つあると役に立つかもしれませんが、コーヒーカップとは違う種類のカップになると思います。

「どうして飲み口は丸いのか?」

理由は3つあります。

第一の理由: 伝統的に陶器は、ロクロを回転させながら細長い粘土を螺旋状に積み上げて作りました。

またガラス食器の場合でも、高温のガラス玉に息を吹き込んで自然にできる形は丸い筒状になります。

つまりカップを丸く作るのが最も手間のかからない形だからです。

第二の理由: 直線よりも曲線の方が人間の口に適しているからです。

人間の口は広げると円形になるので、カップの飲み口も丸い方がピッタリ合って漏れにくいのです。

また飲み口が丸い方が、優しい口当たりを与えます。

第三の理由 ボディは筒状の方が丈夫だからです。

横からの圧力に対して、立方体よりも円柱の方が強いのです。

円形の方がかかった圧力を分散させやすいからです。

耐圧を求められるものは皆球形になっています。

例えば潜水艦、ガスタンク、貯水タンク、タンクローリー、ミキサー車などです。砲弾や爆弾などもそうですね。ヘルメットもそうです。まだあります、トンネル、水道管、ガス管なども断面は円です。

「マグカップとの違いは何か?」

これには困りました。マグカップの正しい知識を持っていないからです。

コーヒーカップと同じイメージを持っていただけですから違いがよくわかりません。

ここからは勝手な感想です( この疑問に限らず、今回の全ての答えは個人的な感想ですが^^;)

コーヒーカップの大きいサイズがマグカップです(^^;)

そもそもマグカップの「マグ」とは何でしょうか?

英語だと思いますが、綴りは「mug」か「mag」だと思われます。どういう意味でしょうか?

調べればわかると思いますが、ここは自分で考えます。

噴火する火山の下にある「マグマ」と語源は通じるものがあるのでしょうか?

あるいは朝食と関係があるのでしょうか?mama,milk,egg。朝食でミルクやスープを飲むためのカップとか。

コーヒーカップと形状は似ていますが、目的が違うのだと思います。

「どうしてビールやジュースに使うとまずく感じるのか?」

これは完全に視覚的な心理が原因です。

ビールの美味しさは、黄金色の液体の部分と、それを覆う真っ白な泡から受ける印象が大きいのです。

だから、缶ビールを直接飲む場合に感じる物足りなさは、視覚で味わうことができないのが原因です。

ジュースも同じことで、新鮮さを感じるのは特有の色からです。

ジュースは透明なガラスのコップで飲むから美味しく感じるのです。

コーヒーカップは透明ではないので、ビールやジュースの美味しさを目で味わうことができません。

「どうしてコーヒーはコーヒーカップで飲むのが自然なのか?」

この答えも3つあります。

第一の理由: コーヒーは見て味わうよりも、香りを嗅いで味わうものだからです。

また、コーヒーの黒という色は、食欲を掻き立てる色ではありません。黒色は心を落ち着かせる色です。

ですから、コーヒーの表面だけ見えていれば良く、断面まで見せる必要がありません。

第二の理由: コーヒーは熱くして飲むか、あるいは冷たくして飲むか、いずれにしても温度をなるべく保って飲みたいものです。

ホットでコーヒーを飲む場合、ガラスコップよりも陶器の厚いカップの方が保温性が高いのです。

アイスコーヒーはガラスコップで飲む場合もありますが、それは視覚的な涼しさを求めるからです。

アイスコーヒーに入れた氷と、ガラス容器の外側に付いた水滴を見て涼しさを感じたいからです。

アイスコーヒーは味は二の次で、目的は涼しむためです。目的が違うのです。

第三の理由: 長い間の慣習の積み重ねで、固定観念が出来上がってしまっているからです。

「コーヒーはコーヒーカップで飲むものだ」

コーヒーもコーヒーカップも舶来のもの、文化です。

外国から入ってきた文化は、都合の良い形に変化されて土着化しますが、コーヒーカップで飲むという形式的な部分はそのまま抵抗なく受け入れられました。

一旦受け入れられて定着した文化は中々変容しないのです。

「いつからコーヒーカップはこの形になったのか?」

これは歴史的な問題なので、勿論私は知りません。

しかし、なんとか自分なりの答えを出さなければなりません。

当然、コーヒーをコーヒーカップで飲む習慣はヨーロッパから始まったと思います。

コーヒー豆の原産国、例えば南米やアフリカの方がコーヒーを飲み始めたのは早いかもしれませんが、コーヒーカップとは違う容器、もっと原始的な器で飲んでいたことでしょう。

ヨーロッパに限定されたとして、イギリスは紅茶を飲む国ですから候補から除外します。

東欧や北欧は、厳しい環境的な条件から、コーヒーなどの嗜好品を楽しむ経済的余裕はなかったと考えられます。

中、南ヨーロッパに狭められました。

有力候補はフランスとイタリアですが、フランスにはカフェオレもありますが、コーヒーよりワインを重宝する国なので、残ったのはイタリアになります。

スペインやポルトガルも考慮しましたが、ローマ帝国を築いたイタリアの方が有力です。

カプチーノやエスプレッソなどもイタリア発祥のコーヒーの飲み方だと思いますが、イタリアにはコーヒーへの思い入れがあるように思います。

イタリア料理にはスパゲッティやピザ、パエリアなど炭水化物の多い料理がたくさんあります。

こういう料理を食べた後には、口直しにコーヒーが欲しくなります。

私にもこういう経験がありました。

外国旅行した知人に、ホテルの部屋にあったサービスのコーヒーバッグをもらいました。

お湯を注いで飲んでみると、普段飲んでいるコーヒーより断然美味しく感じたのです。

コーヒーバッグの入っていた袋をみると「イタリア式焙煎」とありました。

イタリアには他にも独自のコーヒー文化があるのでしょう。

それでは、コーヒーカップの発祥の国はイタリアだとして、いつ頃からコーヒーカップで飲み始めたのでしょう?

やはり、ローマ帝国時代と考えらえます。エジプトを経由してアフリカ大陸の生産物も入ってきていたはずです。

コーヒーもその頃ではないかと思われます。アフリカ大陸で採れたコーヒー豆がローマへ送られたのです。

ブランドバッグに代表されるように、手工業の優れた技術を持つイタリアですから、コーヒーを美味しく飲むカップを作り出したのは当然のことでしょう。

「違う形の器で飲む国や民族はあるか?」

これは当然コーヒー豆の原産地に答えを求めるべきでしょう。

南米かアフリカです。もしかした東南アジアかもしれません。

今でも原始的な生活をしている少数民族がテレビで紹介されたりしています。

彼らの中にもしかしたら、自分たちで生産したコーヒー豆を粉にして、独自の伝統的な器で飲んでいるかもしれません。

「コーヒーカップ」という日本語は正しい英語なのか?発音はどうか?

「コーヒーカップ」(coffee cup)というのは和製英語ではなく、正しい英語だと思います。

問題は表記や発音の方です。

「カップ」(cup)の方は良いとして、「コーヒー」(coffee)の方は「コーフィ」の方が英語の発音に近い表記だと思います。

「コーヒー」だとcohheeみたいです。fの発音ですからね。

仕方のないことですが、「コーヒーカップ」とcoffee cupではイントネーションが違います。

日本語では平坦に発音して強調する部分はありませんが、英語では頭の「co」の部分にアクセントを置きます。

「コーヒーをコーヒーカップで飲む正しい(美味しい)飲み方はあるのか?」

私はコーヒーの美味しさは、香りと苦味だと思っています。

コーヒーの袋などには、苦味、酸味、コクなどをグラフで表していたりしますが、あまり当てになりません。

やはりコーヒーは豆の焙煎の仕方で変わると思っていて、浅く煎るか深くいるか、その煎り加減が重要です。

深く煎るほど苦味は強くなります。

香りに関しては、飲む直前に豆を粉にするのが一番強い香りを感じ取れます。

以上のことから、コーヒーカップの美味しい飲み方は次のようになります。

コーヒーカップに一人用のフィルターを乗せます。

2〜3人用の大きなフィルターで多人数のコーヒーを作るのは、一人用を作るのに比べて味が薄くなります。

次にコーヒー豆を豆挽き器で粉にします。粉の調節は細か過ぎてもお湯が中々フィルターを濾していかないので駄目です。

粉が荒すぎてもフィルターを早く通過してしまうので良くありません。

フィルターから程よく雫がしたたり落ちる加減に豆挽き器を調節する必要があります。

フィルターに粉を入れます。粉の量は多いほど濃くて美味しいのですが、経済的な観点もありますので、バランスを考えた量を入れます。

最初に粉にお湯をかけて粉を蒸らすと良いとされていますが、私には蒸らさない場合との味の差をさほど感じません。

何度かに分けてお湯を注いでカップに淹れたてのコーヒーを満たします。

私は、以前は酸味のあるコーヒーを好んでいましたが、だんだん苦味の強いコーヒーを好むようになりました。

そうかといってブラックで飲むことは好まず、豆乳をミルク代わりに入れて飲んでいます。

苦味の強いコーヒーを、豆乳を混ぜてマイルドにすると、香りも良く味も柔らかくなって美味しく感じます。

一番小さい、大きいコーヒーカップのサイズは?

こんなこと知るはずもありませんが、なんとか考えてみます。

実用的でなければ、遊園地にある遊戯のコーヒーカップが一番大きいでしょう。

それより大きいコーヒーカップは見たことがありません。

一番小さいコーヒーカップは、ドールハウス(ミニチュアのハウス)の中にあるコーヒーカップでしょう。

疑問を出して答える思考訓練をやった感想

疑問を出して答える思考訓練をやった感想
  • 調べる癖が付いているので、自分の頭で考えるのに不安や抵抗があった。
  • それを乗り越えると、どんな疑問にも自分なりの答えが出せる自信を得た。
  • 知識、記憶、想像の間で頭をフル回転させなければならなかった。
  • 不確かなこと、未確認なことを承知で答える感覚は、一種の創造的行為で、物語を創造するのに近いのではないかと思った。
  • あらゆることには、もっと疑問を持つべきだと思った。

普段気にかけたこともなかった物に、疑問をひねり出し、その答えも絞り出すことは、苦痛でもあり、達成した快感もありました。

答えの内容ではなく、絞り出したことに意義があると思います。

付箋ソフトは意外と便利だ!

蛇足ですが、今回使用した付箋ソフト(パソコンのデスクトップに付箋紙のように貼ってメモを取るソフト)がとても役に立ちました。

  • 付箋を何枚でも自由な位置に配置、移動できる(マインドマップ的)
  • 余計なツールバーやサイドバーがないので、スマートフォンの画面を眺めるような雰囲気で記述できる(ブログでスマートフォンを意識した文章の整形の手間が省ける)
  • 軽量なソフトなので動作が早くストレスがない。
  • 自動でバックアップされ、起動した時も終了時の位置を記憶しているので、マインドマップ的に付箋を配置しても作業を継続できる。

私は付箋にマークダウン(markdown)で書いて、マークダウンをHTMLに変換するオンラインサービスを利用してブログに投稿しました。

ちなみに使用した付箋ソフトはXpadというソフトです。

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